自民党の林幹雄元経済産業相(77)=衆院千葉10区=は次期衆院選に立候補せず、今期限りで引退する意向を固めた。15日に地元の千葉県銚子市で開いた後援会会合で伝えた。林氏は、同様に次期衆院選不出馬を表明している二階俊博元幹事長の側近として知られる。
関係者によると、後継については県連と党本部に委ねる考え。
林氏は1993年に初当選し、連続10回当選。国家公安委員長や衆院議院運営委員長などを歴任した。この10年余りは二階派(解散表明)に所属し、二階氏が安倍、菅両政権で幹事長を歴代最長の5年超務めた際には幹事長代理として支えた。
二階派の裏金事件では、党の調査に対して2018~22年の政治資金収支報告書に計1608万円の不記載があったと申告。今年4月に「党の役職停止1年」の処分を受けた。
[時事通信社]