東電が処理水放出後初の海域モニタリング報告、トリチウム濃度は全地点で検出限界値下回る

東京電力は25日、福島第一原子力発電所(福島県)の処理水の海洋放出後、最初に実施した海域モニタリング(監視)の結果を公表した。同原発から3キロ以内の海域10地点で海水を採取し、放射性物質トリチウム(三重水素)濃度を測定した。その結果、10地点とも検出限界値を下回り、問題がないことを確認したという。
処理水は、2011年の炉心溶融(メルトダウン)事故で溶け落ちて固まった核燃料を冷却した後の汚染水を浄化処理し、トリチウム以外の大半の放射性物質を除去した水。大量の海水で薄めてトリチウム濃度を国の排出基準の40分の1(1リットル当たり1500ベクレル)未満にし、原発から約1キロ沖合の海底トンネルの先から放出している。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする