高速道路の自動料金収受システム(ETC)をスクーターですり抜けて不正に通過したとして、兵庫県警は7日、神戸市の親子2人を道路整備特別措置法違反の疑いで逮捕した。今年に入って100回以上にわたり不正を繰り返していたとみられるという。
逮捕されたのは、神戸市東灘区本山南町1、清掃員、栁坊(やなぎまち)幸雄(76)と長男で大学生の竜ノ介(23)の両容疑者。逮捕容疑は6月11日午後8時50分ごろ、阪神高速湾岸線魚崎浜料金所(同市東灘区)で閉じたバーの横をETC車載器のないスクーターですり抜ける手口で不正に通過したとしている。
高速隊によると、スクーターは幸雄容疑者が運転し、後部座席に竜ノ介容疑者を乗せていた。幸雄容疑者は「区間も短く、お金を払うのがもったいなかった」、竜ノ介容疑者は「バイト先に行く時に乗せてもらった」とそれぞれ容疑を認めている。
同料金所から六甲アイランド北出口方向の約1キロは車載器なしで1090円かかる。阪神高速道路から6月、「2023年1月ごろから2人乗りで100回を超えて料金を払わないバイクがある」と通報を受け、捜査していた。【浜本年弘】