島しょ奪回訓練に陸自参加 米インドネシアの合同軍事演習

【バニュワンギ(インドネシア中部)共同】米軍とインドネシア軍の合同演習「ガルーダシールド」の島しょ奪回訓練が10日、インドネシア東ジャワ州アセンバグスで本格化した。昨年に続き陸上自衛隊も約280人を派遣。9月13日までの期間中、オブザーバーを含め過去最大の計19カ国約5千人が加わる。
陸自からは離島防衛専門部隊「水陸機動団」(長崎県佐世保市)が初参加した。在インドネシア米大使館は「自由で開かれたインド太平洋地域を守るため」と発表しており、中国を念頭に置いているとみられる。
この日の訓練では、インドネシア軍などに続き、沖合の米海軍ドック型輸送揚陸艦グリーン・ベイからホーバークラフト型揚陸艇が上陸。小銃や迫撃砲を手にした水陸機動団や米海兵隊員が次々と浜辺に下り立った。その後インドネシア軍などと前進、目標地域を奪回した。
訓練後、水陸機動団の西田喜一連隊長は「日米だけではなく、各国でインド太平洋の厳しい安全保障環境への認識がそろってきたと感じる」と語り、多国間演習に加わる重要性を説明した。

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