柔道で生徒が頭強打、障害残る 8000万円賠償で教委と示談成立

京都市教委は14日、市立中学校で2018年3月、当時1年生だった柔道部の男子生徒が練習中に頭を強打し障害が残ったのは、顧問の教員の対応に問題があったとして、生徒側に8186万円の損害賠償を支払うと発表した。
市教委によると、18年3月27日午前10時40分ごろ、部活動で男子生徒が別の市立中の生徒と組み手の練習をしていた際、大外刈りを掛けられて畳で頭を打った。顧問は様子を見ていたが、男子生徒が起き上がって練習に戻ったため続行。その後、生徒は休憩中に意識を失い、救急搬送された。急性硬膜下血腫と脳挫傷で、右半身まひや高次脳機能障害、てんかんの障害が残ったという。
市教委は、顧問が容体を確認せず練習を続けさせたことに問題があったと考えられるとして過失を認め、生徒側と示談が成立した。【千葉紀和】

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