ノーベル賞“登竜門”「引用栄誉賞」 医学・生理学分野で柳沢正史さん、化学の分野で片岡一則さんが受賞

ノーベル賞の登竜門とも呼ばれるイギリスの学術情報会社クラリベイト・アナリティクスが出す「引用栄誉賞」を日本人2人が受賞しました。
「引用栄誉賞」は毎年、クラリベイト社が学術論文の引用回数などをもとに分析を行い、ノーベル賞クラスの優れた研究実績や研究者を表彰しています。
日本からは今年、医学・生理学の分野で筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構機構長の柳沢正史さん、化学の分野でナノ医療イノベーションセンターセンター長の片岡一則さんの2人が選ばれました。
柳沢さんは1998年に睡眠や覚醒のリズムをコントロールする働きを持つ「オレキシン」というホルモンを発見し、現在の不眠症の治療薬にもつながっています。
片岡さんは体の必要な場所に必要な分だけ薬を届ける「ドラッグ・デリバリー・システム」の研究者で、がん細胞だけに抗がん剤を到達させることで副作用を抑え、治療効果を高める「ナノカプセル」などを開発しました。
これまでに「引用栄誉賞」を受賞した研究者のうち71人が実際にノーベル賞を受賞しています。ノーベル賞の発表は来月2日、医学・生理学賞から始まります。

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