松山市二番町にあった老舗バー「露口」のマスター、露口貴雄(つゆぐち・たかお)さんが19日、死去した。86歳だった。告別式は22日午前11時、同市錦町6の3小倉・ARUGOセレモニーホール。喪主は妻、朝子さん。
徳島県出身。1958年に開業し、ウイスキーの割合が高いハイボールが人気を集め、バーは「ハイボールの聖地」と呼ばれて愛された。サントリーが2013年に全国発売した「角ハイボール缶〈濃いめ〉」のレシピの監修も務めた。22年、店は64年の歴史に幕を下ろし、愛媛県の中村知事から「ハイボールと温かい人柄でおもてなし文化を醸成した」として感謝状を贈られた。