「パクリまくったからだよ、小説。お前ら全部知ってるんだろ」青葉真司被告の叫び声、法廷で音声データ再生

36人が死亡、32人が重軽傷を負った京都アニメーション第1スタジオ(京都市伏見区)の放火殺人事件で、殺人などの罪に問われた青葉真司被告(45)の裁判員裁判の第2回公判が6日、京都地裁(増田啓祐裁判長)で始まった。検察側は、青葉被告の身柄拘束時に録音された音声データを法廷で流した。青葉被告が「パクリまくったからだよ、小説。お前らが」と警察官に向けて叫び、「お前ら全部知ってるんだろ、全部知ってんだろ」と言い放つなど、緊迫した現場の状況が浮き彫りになった。
音声データによると、青葉被告は名前を申告するよう警察官に促され、氏名や生年月日を返答した。犯行の理由を尋ねられると、「パクられた、小説、小説」と叫んだ。ガソリンスタンドでガソリンを購入し、歩いて現場へ来たことや、埼玉県に住んでいることなどを答えていた。京アニ第1スタジオについて警察官に尋ねられると、「知らねえよ、お前らが知ってるんだろ」と応答していた。
起訴状によると、青葉被告は2019年7月18日午前10時半ごろ、京都市伏見区の京アニ第1スタジオに正面玄関から侵入し、ガソリンを社員に浴びせてライターで火を付けて建物を全焼させ、屋内にいた社員70人のうち36人を殺害、32人に重軽傷を負わせた、などとしている。

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