岸田首相は、日本時間の21日朝、訪問先のアメリカ・ニューヨークで記者会見し、「安保理常任理事国たるロシアの侵略行為は到底容認できない」として、ロシアなどの拒否権による機能不全が指摘されている、国連安全保障理事会の改革を訴えた。
岸田首相は、国連の一般討論演説などで、「人間の尊厳が守られる世界を目指すべきであるということを強く訴えた」と述べた。
そのうえで岸田首相は、「われわれは今、領土拡張の野心を持って、他国に侵攻するという暴挙を現実に目にしている」としたうえで、「安保理常任理事国たるロシアの侵略行為は、到底容認できるものではない」と述べた。
そして、「法の支配に基づく、自由で開かれた国際秩序が大きく揺らいでいる今こそ、普遍的な国際機関としての国連が課題解決能力を発揮すべき時だ」と強調。
「安保理改革を含む国連の機能強化のため、直ちに具体的行動に移らなければならない」と述べた。