国立がん研“贈収賄” 他病院にも会社ぐるみで賄賂もちかけ営業か

国立がん研究センター東病院の元医長の男らが逮捕された贈収賄事件で、賄賂を贈った側とされる医療機器メーカーが、会社ぐるみでほかの病院にも賄賂をもちかけ営業していた疑いがあることがわかりました。
国立がん研究センター東病院の肝胆膵内科の元医長・橋本裕輔容疑者は、手術で使う医療機器「ステント」について、柳田昇容疑者が社長を務めていたゼオンメディカルの製品を優先して使って見返りにおよそ170万円を受け取った疑いがもたれています。
捜査関係者への取材で、贈賄の疑いで逮捕された柳田容疑者が社長だった当時、ゼオンメディカルがほかの病院の医師にも賄賂をもちかけ営業していた疑いがあることがわかりました。
柳田容疑者は営業担当者らに高い売り上げ目標を課し、賄賂を容認して会社ぐるみで不正を働いていたとみられます。
橋本容疑者は、こうした営業を受け、医療機器を選定できる医長になった2019年に、これまで使用実績のなかったゼオンメディカルの製品を使い始めたとみられ、警視庁は癒着の実態を詳しく調べています。

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