「文明における科学」伊東俊太郎さん死去、93歳…梅棹忠夫さんと比較文明学会を設立

科学を文明論的視点で捉えた研究で知られる、比較文明学者、科学史家で東京大名誉教授の伊東俊太郎(いとう・しゅんたろう)さんが20日、老衰で死去した。93歳だった。葬儀は近親者で済ませた。
東大、国際日本文化研究センター、麗沢大で教授を歴任した。科学史、科学革命論など幅広い領域で国際的な成果を上げ、西欧文明とアラビア文明との比較を始め、独創的な文明論を展開した。1983年、民族学者の梅棹忠夫さんらと比較文明学会を設立して会長を長く務め、国際比較文明学会の会長も務めた。
「文明における科学」「近代科学の源流」など多数の著書がある。2009年に瑞宝中綬章受章、20年に文化功労者に選ばれた。

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