自民党は、次の衆議院選挙で大阪18区の立候補予定者として支部長に選任していた、演歌歌手の尾形大作氏(60)を解任したと発表しました。
尾形氏はABCテレビの取材に対し「解任に応じるつもりはない。自民党には考え直してほしい」と訴えました。
尾形氏の選挙区支部長解任は17日付けで、自民党は解任の理由として、「就任以来選挙区内での活動がほとんどなく、選挙区内での居住や事務所の設置も行われていない」ことをあげ「今後、地元の協力を得て活動を行えるとの見込みがないと判断した」としています。
尾形氏は19日、ABCテレビの取材に応じ解任の通知はまだ届いていないとした上で「就任以来3回、計25日選挙区に入っている。党本部は、本人への聞き取りもせず、『全然、地元活動していない』という悪意のあるガセネタを信じ、判断したのではないか」と話しました。
また、「(活動を行える)見込みがない、というのがおかしい。これだけ(地元に)協力者の方がいて、どこに見込みがないんでしょうか。おそらく18区が一枚岩でなくて、一部の人が不満を言っているということでは」などと不信感をにじませました。
尾形氏は福岡県出身で、いまも福岡県に住みながら歌手の活動を続けています。
尾形氏は「もしいまから党本部から電話が来てもぜったいに出ない。書類も開けない。解任を考え直してほしい」と訴えました。