秋田でクマ出没相次ぐ、中学校敷地内を歩く1頭を授業中の生徒ら目撃…保育園でも

秋田市で18日、60歳代の男性が自宅でクマと出くわし、逃げる際に転倒して軽傷を負った。クマによる人身被害は今年46人に上っている。このほか、授業中の秋田県能代市の中学校や大館市の保育園に侵入するなど、各地で出没が相次いだ。
午前7時頃、秋田市河辺大張野の住宅敷地内で、住人の60歳代男性がクマ2頭(体長約1メートルと約50センチ)に遭遇し、逃げる際に転倒して両手に擦り傷の軽いけがを負った。秋田東署によると、男性は自宅敷地にある栗の木にクマが来ていないか見回りをしていた。木の下には栗の実が食い荒らされた跡があったという。
能代市扇田の市立能代東中で午前8時40分頃、敷地内の駐輪場近くにクマ1頭(体長約70センチ)が歩いているのを校舎2階で授業中だった教員や生徒が目撃した。能代署などによると、生徒は全員校舎内で授業中で、1階の窓や出入り口を施錠してクマが入ってこないように対応した。
大館市岩瀬の市立たしろ保育園では午前9時40分頃、クマ2頭(いずれも体長約50センチ)が目撃された。大館署などによると、園近くでクマの目撃が相次いでおり、建物外での園児の活動を取りやめていたという。
県警地域課によると、クマによる人身被害は46人で、出没件数(17日時点)は2274件2718頭となった。

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