「採用」をエサに20代女性に性的暴行…札幌の有名ラジオパーソナリティー陵辱の一部始終

「体の関係、アリだよね」
地元・北海道では有名なラジオパーソナリティーが、娘ほど年の離れた年下の知人女性にこう言い放ち、仕事を「エサ」に肉体関係を迫っていた。
東京都港区の宿泊先のホテルで20代の知人女性に性的暴行を加えたとして、北海道小樽市の会社員、大井弘幸容疑者(47)が14日までに強制性交の疑いで警視庁愛宕署に逮捕された。
大井容疑者は札幌市のラジオ局の番組「大井弘幸のどさんこATM」のパーソナリティーを務め、女性とは6年前、北海道で行われたイベントで知り合った。その後も番組にゲストとして出演してもらっていた。
昨年2月、大井容疑者は女性に「勤務先が変わったので、(女性を)採用したい」と連絡。翌3月「仕事の話をするから」と呼び出し、都内の居酒屋で食事を共にした。
大井容疑者はその場で「静かなところで飲み直しながら、仕事の話がしたい」と申し出て、冒頭のセリフで迫ったが、女性は「(あなたは)既婚者なので無理です。体の関係はもちません」と、きっぱり拒否。それでも諦めきれなかった大井容疑者は、女性を予約していたホテルの部屋に連れ込み、無理やり抱きつき、ベッドに押し倒して馬乗りになって陵辱した。女性は翌日、警察に被害届を提出していた。
「犯行現場が密室でDNA鑑定を行うなど捜査に時間を要した。被疑者の親族に地元議員がいたり、本人が閣僚経験者の後援会幹部を務めるなど、政治とのつながりが深かったことから、より慎重に捜査を進めていた」(捜査事情通)
大井容疑者は調べに対し、「事実無根です。無理やりに性行為をしたことはありません」と容疑を否認している。
■「一番ブッ飛んだ自治体職員」
炭鉱の町、北海道赤平市出身。高卒後、1994年、赤平市役所に入庁。公務員時代から作詞家や役者をこなし、「北海道で一番ブッ飛んだ自治体職員」として、講演会などに呼ばれていた。
25年間の勤務後、ソーシャルベンチャー企業に転職し、執行役員に就任。地域活性化活動を行う「北海道どさんこパンチ」代表や「そら地域活性化ネットワーク」顧問、「さっぽろイノベーションラボ」理事を歴任。女子バレーボールチーム「アルテミス北海道」の選手編成責任者や、日本初となるタイからのインバウンド受け入れ団体の代表も務めている。
執行役員に名を連ねる会社のHPには、<特技 人と人を繋げる力。民と官を繋げる力><好きな言葉 大切なのは実現すること。人は財産、仲間は力>とあった。
事件発覚後、大井容疑者が関わる団体のHPは次々と閉鎖。多くの仲間の信頼を裏切ったようだ。

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