岸田文雄首相は29日の参院予算委員会で、自身の資金管理団体が「特定パーティー」を開いていたことについて、「首相就任前から、講師を招いた勉強会を続けてきた」と説明した。特定パーティーは、1回の収入が1000万円以上の政治資金パーティーのこと。2001年に閣議決定された「大臣規範」は閣僚らに大規模なパーティーの自粛を求めている。
立憲民主党の杉尾秀哉氏は「自粛の申し合わせに違反している」と追及したが、首相は「国民の疑惑を招きかねない大規模なものに当たるかは、各大臣が適切に判断すべきものだ」と述べるにとどめた。首相が代表を務める資金管理団体の2022年の政治資金収支報告書には、特定パーティー7件分の記載がある。
[時事通信社]