保育施設で園児と職員32人が嘔吐や下痢 ノロウイルスか 福岡市城南区

福岡市城南区の保育施設で園児と職員合わせて32人が嘔吐(おうと)や下痢の症状を訴え、市はノロウイルスによる感染性胃腸炎の集団発生とみています。
これは福岡市が30日に発表したものです。
この施設では27日、2人の園児に嘔吐と下痢の症状が出ました。その後も症状を訴える園児と職員が相次ぎ、29日にこの施設から市に対し、ノロウイルスが検出されたと報告がありました。
症状を訴えた人は、30日までに0歳から5歳までの園児24人と職員8人の合わせて32人にのぼり、このうち4人からノロウイルスが検出されました。
市はノロウイルスによる感染性胃腸炎の集団発生とみています。重症の人はおらず、全員、快方に向かっているということです。
福岡市は28日にも、東区の保育施設で園児と職員合わせて56人が同様の症状を訴え、ノロウイルスによる感染性胃腸炎の集団発生とみられると発表しています。
ノロウイルスによる感染性胃腸炎は、汚染された二枚貝などを生や不十分な加熱で食べることなどで感染し、感染した人の便や吐いたものを触った手などを通して二次感染を引き起こします。
福岡市は▽湯通し程度の加熱ではウイルスは死なず、二枚貝などを調理するときは中心温度が85℃から90℃で90秒以上、十分に加熱して食べること▽トイレの後や食事の前には手をよく洗うこと、▽手洗いの後に使うタオルは清潔なものを使うこと、▽調理台や調理器具は85℃以上で1分間の加熱、または次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)での消毒が有効であることなどを呼びかけています。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする