今年の漢字は「税」 増税や減税の動向に注目反映、2014年以来 京都・清水寺で発表

1年の世相を表す「今年の漢字」に「税」が選ばれた。京都市東山区の清水寺で12月12日、日本漢字能力検定協会(同区)が発表した。
生活に直結する増税、減税の動向に注目が集まった1年。国民の期待や不安が錯そうし、インボイス制度やふるさと納税にまつわる話題も取りざたされた。税が選ばれるのは2014年以来2度目。
清水寺の森清範貫主は「今年の漢字の『税』を見せていただいて、非常に厳しい日本の情勢を感じている。私自身は子どものころから野球で遊んでおりましたので、『虎』やろなと内心思っておりましたけども、ふたを開けてみたら『税』という字だった。国民が非常にシビアに税の行方を見ておられ、税の意識が非常に強い、ということを感じました。来年こそは、『和』と書ける世の中になってほしい」と話した。
「今年の漢字」は1995年に始まった師走の恒例イベントで、今年が29回目。

「今年の漢字」は、日本漢字能力検定協会(東山区)が主催し、1995年から毎年公募している。応募が最も多かった1字を「漢字の日」の12月12日前後に清水寺で発表している。例年、清水寺の森清範貫主が1字を揮毫(きごう)する。
ロシアによるウクライナ侵攻などがあった2022年は「戦」、東京五輪があった21年は「金」、新型コロナウイルスの影響を受けた20年は「密」が選ばれている。

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