出水市女児死亡事件 司法解剖した医師が法廷で証言「くも膜下出血などが原因で溺れた可能性高い」 鹿児島

出水市で4年前、4歳の女の子を浴槽に放置し死亡させたとして、重過失致死の罪などに問われている男の裁判です。18日、女の子の司法解剖を担当した医師の証人尋問が行われました。重過失致死の罪などに問われているのは、出水市の日渡駿被告(25)です。起訴状などによりますと、日渡被告は2019年8月、同居していた交際相手の長女・大塚璃愛來ちゃん(当時4)が高熱で体調が悪く、おぼれるおそれがあったにも関わらず、1時間にわたり浴槽に放置し水死させたほか、その前日には頭を殴ったとされています。これまでの裁判で、日渡被告は「おぼれるとは思わなかった」などと無罪を主張しています。18日の裁判で璃愛來ちゃんの遺体を司法解剖した医師で鹿児島大学大学院の林敬人教授が証人として法廷に立ち、「くも膜下出血や、肝臓などを損傷したあとがみられ、このことが原因で発熱と貧血を起こし、意識をなくして溺れた可能性が高い」と証言。また、「体調が悪い4歳の女の子を1時間近く入浴させることに問題があり非常識だ」と指摘しました。一方で、「くも膜下出血などがいつ、どこでできたのか断定するのは難しい」と話しました。次の裁判期日は未定で、検察側の証人尋問が開かれる予定です。

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