クリスマスを前に、児童養護施設に宛てたおもちゃの野球盤とお菓子が、愛知県岡崎市役所などに届いた。送り主は「長屋の星飛雄馬」。添えられた手紙には、国内の全小学校に計6万個のグラブを寄贈した米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手を引き合いに、「大谷選手までできませんが、施設のみんなで野球を楽しんでください」とあった。
プレゼントは豊田市と安城市にも届いた。「長屋の星飛雄馬」名での寄付は、岡崎が2011年、豊田は16年、安城も17年から、毎年続いている。クリスマス以外にも、ランドセルや文房具、新型コロナ禍にはマスクや消毒用アルコールなどが届き、岡崎では通算19回目となった。
今年は、1施設あたりクリスマス用の長靴に入ったお菓子のセット80人分と野球盤一つが、施設の数に応じてそれぞれの市役所に届いた。いずれも品物の入った段ボール箱が、夜間などの当直時間帯に庁舎前に置かれていた。
岡崎市こども育成課の谷沢雅代副課長は「子供たちが今何に憧れ、喜んでくれるか、毎年考えて送ってくださる。その気持ちがとてもありがたい」と話している。【太田敦子】