宝塚歌劇団と遺族の双方の代理人が2回目の面談 「パワハラ認定せず」を再検討する見解示す 遺族代理人は評価「遺族の主張・心情をいっそう理解を」

宝塚歌劇団の俳優が9月に死亡した問題で、歌劇団側と遺族側双方の代理人が19日に2回目の面談をしたことがわかりました。
歌劇団側はパワハラの認定について再検討するという見解を示したということです。
9月、宝塚歌劇団の宙組に所属していた女性(25)が死亡した問題を受けて弁護士がまとめた調査報告書では、女性に長時間労働による心理的負荷がかかっていた可能性が指摘されたものの、パワハラは認定されませんでした。
これに対し遺族側は「パワハラを認定せずに合意することはありえない」として報告書の不備を指摘する意見書を歌劇団に送付し、歌劇団は18日、遺族側の要請を受け、ホームページでの報告書の公開を取りやめていました。
双方の代理人は19日、2回目の面談をしたと明らかにしました。
歌劇団側は面談で、報告書だけでなく、遺族側の意見書や会見も踏まえて事実関係の精査をし、見解を伝えたとしたうえで、「引き続きご遺族の気持ちや考えを真摯に受け止め、誠実に協議してまいりたい」とコメントを発表しました。
遺族側の代理人は、歌劇団側がこれまでの姿勢を改め、事実関係を再検討していると評価し、「遺族の主張・心情をいっそう理解の上、正しい解決に向けて努力すること」を求めました。双方の代理人は遅くとも来月中旬までに再び面談する予定だということです。

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