東京都内で今年1年間に起きたリチウムイオン電池に関連する火災が、過去最多を更新したことが分かりました。
ごみ袋から激しく上がる炎…
こちらは、ごみ収集の作業中に起きた火災です。袋の中にはモバイルバッテリーが入っていました。
東京消防庁によりますと、リチウムイオン電池を搭載した製品から出火した火災は、今年1年間で166件にのぼり、過去最多を更新しました。
リチウムイオン電池は、従来の電池と比べて軽量で容量が大きいことから、さまざまな電化製品に搭載されていますが、燃えやすい「電解液」が使われているため、外からの衝撃で発火につながるおそれがあるということです。
先月には、東京・江東区の粗大ごみ処理施設でリチウムイオン電池を砕いたことが原因とみられる火災が発生。
この影響で施設が利用できなくなり、運営する組合が「緊急事態です!粗大ごみがあふれています」と声明を出す異例の事態も起きています。
東京消防庁は、リチウムイオン電池を捨てる際には自治体のルールに従って、適切に処分するよう呼びかけています。