23日夜、奈良県下北山村の国道で発生した土砂崩れで、さらに車1台が巻き込まれたとみられることがわかりました。
23日午後9時ごろ、下北山村前鬼で「土砂が崩れている」と通報があり、警察が駆けつけると、国道沿いの斜面が高さ5メートル、幅30メートルほどにわたり崩れていました。
軽自動車が巻き込まれ、運転していた53歳の男性が約7時間後に救助されました。命に別状はないということです。
その後の警察への取材で、24日朝、和歌山県内に住む女性から警察に「父親がきのうの夜から三重の熊野に釣りに行くと出かけたが、連絡がつかない」と電話があったことがわかりました。
消防によりますと、土砂の中に少なくとも車1台はあるとみられ、呼びかけても応答はないということです。
警察と消防は釣りに向かった男性が巻き込まれた可能性があるとみていますが、現場では新たに亀裂も見つかっていて、捜索は難航しています。