柿沢議員、28日にも立件 公選法違反疑い、東京地検特捜部

4月の東京都江東区長選を巡り東京地検特捜部が28日にも、公選法違反の疑いで、前法務副大臣の柿沢未途衆院議員(52)=自民党を離党=や事務所関係者らを取り調べ、立件する方針を固めたことが27日、関係者への取材で分かった。柿沢氏に出頭を要請した。柿沢氏が支援した木村弥生前区長(58)が当選した区長選前、区議らに配った現金に買収の意図が含まれていたと判断したもようだ。自民党派閥の政治資金パーティー事件に続き、岸田政権にさらなる打撃となる。
関係者によると、柿沢氏は特捜部の任意の事情聴取に、現金配布について「区長選と同日程で実施された区議選の陣中見舞い」と説明し、容疑を否認している。
柿沢氏側は自民系区議ら10人以上に一律20万円の現金提供を申し出て、5人が受領、うち2人は返金したとされる。柿沢氏が2月の会議で、複数の秘書に配布を指示していたという。
柿沢氏側は木村氏の陣営スタッフらにも現金を支払っていた。対象は13人で、総額は約90万円との一覧表を秘書が作成したとされる。

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