供述誘導疑惑、元市議「証人テスト12回強いられた」「納得できない」…最高検の報告書に異議

東京地検特捜部検事による供述誘導疑惑で、取り調べを受けた元広島市議・木戸経康被告(68)が27日、最高検が公表した報告書について、「調査内容は不十分。担当検事への指導だけで終わりというのは納得できない」との談話を書面で公表した。
最高検の報告書では、取り調べ検事が不起訴を期待させたことは否定できず、「不適正だった」とする一方で、別の検事による「証人テスト」は「不適正とまではいえない」とし、組織的な指示は否定した。
木戸被告は書面で、「調査内容もそれに基づく判断も不十分」と調査結果を批判。「12回もの証人テストを強いられ、検事の求める証言を強要された。特捜部が組織として決めた内容で最初から調書を作成させたのではないか」と指摘した。
木戸被告の弁護人も27日、適正な調査や組織全体の問題として再発防止を図るよう求める通知書を改めて最高検に送付した。

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