河野洋平元衆院議長は27日に衆院が公開した口述記録で、2005年の小泉純一郎元首相による「郵政解散」を振り返り「理不尽でおかしい。解散権を好き勝手に振り回してはいけない」と批判した。外相時代に自身が提案した核廃絶決議に関し、外務省は当初消極的だったものの国連で採択されたのは「本当に画期的だった」と証言した。
河野氏は郵政解散当時、衆院議長だった。参院での郵政民営化法案の否決を受け、小泉氏が衆院を解散した判断に疑問を呈し「新たな政策があれば国会で議論することが最優先だ。国民が選んだ議員を首相が切るのは悪手だ」と指摘した。