気象庁によると、石川県内では2日の最低気温(午前8時時点)が七尾市で氷点下0・9度、かほく市で同1・3度となり、今季一番の寒さとなった。今後1週間は雨や雪が続くと予想されるという。
一般社団法人「避難所・避難生活学会」は1日、避難生活の注意点をホームページで公表した。
厳しい寒さの中では、低体温症の危険性があり、特に高齢者は体温を失いやすい。対策として、防寒着の着用や乾いた衣類の重ね着のほか、上着の中に新聞紙を詰めることなどを挙げる。車中泊は、一酸化炭素中毒や、同じ姿勢でいることで血栓が生じ体調不良などを引き起こす「エコノミークラス症候群」になる危険性があり、できるだけ避けて、早期に避難所に移動する。やむを得ず車中泊をする際は定期的に歩いて足を動かすことなどを心がける。停電中の自宅で過ごす場合、一酸化炭素中毒にならないよう、室内で炭や練炭を燃やしたり、発電機を回したりすることは避ける。ガス警報器が正常に作動しない可能性があり、カセットコンロなどの使用は注意が必要だ。
日本静脈学会は1日、エコノミークラス症候群に関する注意喚起の文書をまとめた。予防法として、〈1〉足首を曲げ伸ばしして、つま先を上げ下げする〈2〉歩行する〈3〉長時間、自動車のシートに座った姿勢で眠らない〈4〉ふくらはぎをマッサージする〈5〉水分を十分にとる――ことなどを挙げている。