110番で「免許更新は…」 緊急性なし18万件、適正利用を 埼玉

緊急性のない110番通報は控えてほしい――。埼玉県警は7日、さいたま市大宮区の鉄道博物館でキャンペーンを行い、来場客らに適正利用を呼び掛けた。
県警によると、2023年11月末時点の県内の110番受理件数は70万5696件(前年同期比6万285件増)と、1989年以降で最多となるペース。そのうち間違いやいたずら、「運転免許の更新手続きについて聞きたい」といった緊急性のない通報は約18万件と全体の4分の1を占める。
この日、一日通信指令課長を務めた16代目さいたま小町の朝日いろはさん(22)は「通報の正しい知識を得て、必要な時に必要な人につながらないということをなくしてほしい」とあいさつ。クイズや模擬通報体験を通じて、事件・事故以外の相談などは警察相談専用電話「#9110」を活用するよう呼び掛けた。
県警音楽隊による演奏や大宮開成高校書道部による書道パフォーマンスなどもあり、会場は多くの家族連れでにぎわった。【成澤隼人】

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