「福男選び」一番福は大学生の高谷望巳さん「地震で被災された方々に福を届けたい」

商売繁盛の神様、「えべっさん」の総本社である兵庫県の西宮神社では、本殿参拝の一番乗りを目指す「福男選び」が行われ、一番福は兵庫県尼崎市の大学生・高谷望巳さんに決まりました。 10日午前6時、開門の掛け声を合図に一斉に参加者が走り出しました。福男選びは開門と同時に約230メートルを疾走し、その年の「一番福」から「三番福」を目指して競うもので、福男による鏡開きも恒例行事となっています。参加者は230メートルの参道を駆け抜けていきます。 その結果、一番福は大学生の高谷望巳さん(19)、二番福が山下慎之介さん、三番福が多田龍平さんに決まりました。高谷さんは大学の陸上部に所属しているということです。 2021年と2022年は新型コロナウイルスの影響で「福男選び」は中止され、参拝者が本殿まで歩いて向かいました。 認証式などの後には、新型コロナの影響で中止となっていた本殿での鏡開きが4年ぶりに行われる予定です。 ▼一番福の高谷さん「被災された方々に福を届けたい」 一番福となった高谷さんは開門神事を終えて次のように話しました。(一番福になった高谷さん)「うれしいです。走るのが好きですね。友達と来ていたんですけど、友達は外れたけどついてきてくれて。緊張がまだ続いています。今年1年間みんなを楽しませてあげられるような1年にしたい。能登半島地震で被災された方々に福を届けて元気になってもらえたらうれしい」 高谷さんは大学の陸上部に所属していて100mのタイムは11秒29だということです。 二番福になった山下さんは鳥取市出身で現在は公務員だということです。福男になったことを受けて、山下さんは「みなさんに福を届けられるようにしたい。石川県で地震で被災された方々に福が届けられたらいいかなと思いました」と話しました。 三番福の多田さんは神戸大学の4年生でアメリカンフットボール部に所属しているということです。多田さんは「まだ実感が湧いていないです。今まで親族に迷惑をかけ、自分のことだけを思って生きてきましたが、福男になったからには人のために生きれる男になりたいと思います」と話しました。

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