今季一番の大雪が生活を直撃 郵便は集配停止し幹線道路は大渋滞 死亡事故も発生

16日の北海道内は冬型の気圧配置が強まり、札幌市では今シーズンいちばんの大雪となりました。
この“ドカ雪”は交通や市民生活に大きな影響を及ぼしています。
札幌市中央区の住宅街。
降り積もった雪でタイヤをとられ車が立ち往生しています。
取材クルーも手伝い脱出を試みます。
(立ち往生した人の同僚)「すごいですね、こんなになっているとは」
強い冬型の気圧配置の影響で、札幌市は今シーズンいちばんの大雪となりました。
札幌の積雪は平年を超える76センチとなり、雪に埋まる車が相次ぎました。
(岡田アナウンサー)「いまいるのが歩道なんですが、足首がすっぽり埋もれるほどの雪の量で歩きづらさも感じます」
明け方の街にしんしんと降り積もる雪。
まとまった雪は15日夜から降り始め、札幌市南区の小金湯では午後4時までの24時間に43センチの降雪を観測しています。
(札幌市民)「ここきのう雪払ったんですよ。(一晩で)こんなに積もっちゃった」
(札幌市民)「もう雪を投げるところがなくなってきました」
(記者)「ことしどうですか?雪とか」
(札幌市民)「少なかったから安心していたけど、そんなことありませんね」
(阿部記者)「札幌市南区の石山通です。雪の影響で渋滞して中々前に進みません」
通勤・通学時間の幹線道路は大渋滞に。
生活にも影響が出ています。
道路脇で雪に埋まったポストを掘り起こしているのは郵便局の職員です。
(郵便局の職員)「ここはまだいい方だよね、もっとすごい。荷物にも影響が出ています」
日本郵便によりますと、札幌市などでは大雪の影響で普通郵便などの集配がストップしているということです。
また、一部の地域ではごみの収集に遅れが出ていますが、午後8時ごろまでには終了する見込みだということです。
この大雪で大忙しなのが、クルマのトラブルに駆け付けるJAFの隊員です。
依頼を受け到着したのは札幌市豊平区の駐車場。
雪でタイヤがとられ車が出られなくなっていました。
タイヤ周りを除雪し、ワイヤーを巻きつけるとー
無事脱出成功です。
(依頼した人)「けっこうすぐ来てくれて、これで会社に行けるのでよかったです」
(JAF隊員)「きょうはもう今までにないくらい、依頼が150件とかあると聞いています」
札幌近郊ではことし初の死亡事故が起きました。
江別市角山の国道ではトラックとミキサー車が衝突する事故が発生。
ミキサー車を運転していた正木克則さん69歳が死亡しました。
警察によりますと、路面は圧雪状態だったということです。
札幌を襲った今シーズンいちばんのドカ雪。
原因は札幌上空に流れ込んだ活発な雪雲の影響だといいます。
(山本義幸予報士)「角度の違う北寄りの風同士がぶつかることで、石狩湾の周辺にどんどん雪雲が流れ込んできた。暖冬傾向とはいわれるんですが、やっぱりこういったいわゆるドカ雪というのは、1シーズンの冬の中で何回か起きると思いますね」
雪の降り方は16日夜以降いったん収まる見込みですが、道路わきの雪山や路面状況の悪化による事故に引き続き注意してください。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする