安倍派の役員メンバーの多くに裏金疑惑が浮上している自民党の政治刷新本部。きょう、自民党のすべての議員を対象にした会議を開きましたが、出席者からは「安倍派は解散すべき」など厳しい声が相次ぎました。
安倍派 若林健太衆院議員「パーティーはやめたほうがいいと、清和会(安倍派)も解散すべきだと言っています」
安倍派の議員からも派閥の解散を求める声も上がった、きょうの政治刷新本部。冒頭、岸田総理は…
岸田総理「私達はこの状況を極めて深刻な事態だと受け止め、強い危機感を持って一致結束、この事態に向き合わなければなりません」
党所属の国会議員を対象に150人近くが出席した会合では、▼政治資金パーティーの禁止や、▼人事における派閥の推薦の禁止などを求める声が相次ぎました。
二階派 中曽根康隆衆院議員「いまのこの悪しき慣習を引きずった派閥というものは、やっぱりなくすべきだと」無派閥 三原じゅん子参院議員「(派閥を)解消して、そこから一から議論をスタートすべきという思いでいます」
一方、裏金疑惑が指摘されている議員は…
二階派 平沢勝栄元復興大臣「(Q.二階派の中堅・若手は、平沢さんに説明を求めている。ご自身で刷新本部で説明したか)・・・」
また、きょうの会合に裏金疑惑を抱える安倍派の幹部の姿はありませんでした。
一方、関係者への取材で、東京地検特捜部が安倍派の幹部7人については、不起訴処分とする方向で捜査をしていることが新たに分かりました。
特捜部は幹部らから複数回、事情聴取するなどしていましたが、「会計責任者と共謀して不記載にした」と認定する証拠が集まっていないとみている模様です。
ただ、政治不信が広がる中、自民党内からは説明責任を求める声が相次いでいます。
二階派 若林洋平参院議員「例えば泥棒をして物を返せば、それが罪にならないかって言ったら、本来そうじゃないはずじゃないですか。そこはやっぱり説明してもらいたい」無派閥 和田政宗参院議員「立件されなかったら良いということではなくてですね、法を犯すようなことがあったならば、除名なり立候補禁止なり、しっかり党として対応すべきだと」
およそ3時間に及んだきょうの政治刷新本部。岸田総理はこう締めくくりました。
岸田総理「それぞれの議員の思いを聞くことが出来た。自民党の信頼関係と、民主主義をしっかり守っていくことに繋げていきたい」
政治刷新本部では、今月中に中間取りまとめをおこないたい考えですが、どう議論をまとめていけるのか、岸田総理のリーダーシップが問われています。