内閣府は19日、「外交に関する世論調査」の結果を発表した。「中国に親しみを感じない」(「どちらかというと」を含む、以下同)と答えた人は86.7%(前年比4.9ポイント増)に上った。調査方法を2020年に変更したため単純比較はできないが、過去最高を更新した。「中国に親しみを感じる」は12.7%(同5.1ポイント減)で過去最低となった。
日中関係が両国やアジア・太平洋地域にとって重要だと思うかとの問いには「思う」が68.2%(同5.3ポイント減)で過去最低だった。対中感情が悪化している理由について、外務省は「東京電力福島第1原発の処理水放出による日本産水産物の禁輸が影響している」(広報文化外交戦略課)とみている。
一方、韓国への感情は大幅に改善した。「日韓関係は良好だと思う」は前年比17.8ポイント増の46.1%となり、「良好だと思わない」は同17.5ポイント減の49.8%。昨年3月の岸田文雄首相と尹錫悦大統領との首脳会談以降、関係改善が進んでいることを裏付けた。
[時事通信社]