富山・氷見市の水道が完全復旧…地震後20日ぶりに全域で飲用可能に

能登半島地震で断水が続いていた富山県氷見市は21日、市内全域で、水道が飲み水としても利用できるようになったと発表した。水道の完全復旧は、1月1日の地震発生以来、20日ぶり。
同市では、18日に全域の水道が、入浴や洗濯などの生活用水として使えるようになっていた。しかし、20日時点では、石川県境に近い論田、熊無、姿、中田、中波、脇の各地区の470世帯では、飲み水として使用できない状態だった。市上下水道課によると、21日午前10時、飲み水としても全域で使えるようになった。
これを受け、同日正午、公民館などに設けていた給水所全5か所は閉鎖。ただ、住宅での漏水が多発しているため、当面の間、市立比美乃江小学校に給水所を設ける。また、市役所ではペットボトルの水を配布する。
市は、引き続き市民に対して節水への協力を呼びかけている。担当者は「一日も早い復旧に努めてきたが、断水で迷惑をかけて申し訳ない」としている。
氷見市では、地震の影響で多数の水道管が大規模に破損。一時最大で市内の約1万4000世帯が断水し、市内各地に給水所を設けて対応した。市は、国や県、県外の自治体などの協力を得て復旧に努めたが、長期間に及ぶ断水で、一般の市民生活や病院、福祉施設、産業界など様々な分野に影響を及ぼした。

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