今月20日に日本で初めてとなる月着陸に成功した探査機「SLIM」について、JAXAは世界で初めてとなるピンポイントでの着陸に成功したと発表しました。
「SLIM」から得ることが出来たデータの分析を行ったところ、当初の着地目標の地点から東側におよそ55メートルの位置の月面に到達していることが確認できたということです。
これまでの月面への着陸を成功させてきた国は、着陸がしやすい平坦な場所を狙いそこに数キロから十数キロメートルの範囲に着陸させることがほとんどでした。
「SLIM」は傾斜地なども含め狙った場所の100メートル以内に着陸することを目指し、今回無事成功したということです。
ピンポイント着陸に成功したことで今後の月探査で、狙った複雑な地形に着陸することが可能となり、クレーターの影にあるとされる水なども調べることができ、宇宙科学や月面開発の飛躍につながると大きな期待がよせられています。