札幌市立北白石中学校(白石区)の生徒の成績表を外部に流出させたとして、北海道警は25日、同校教諭だった男の容疑者(55)を地方公務員法(守秘義務)違反の疑いで札幌地検に書類送検した。
捜査関係者によると、元教諭は2022年10月頃、不正に入手していた生徒の成績一覧を報道機関に郵送し、職務上知り得た情報を漏らした疑い。
郵送時には、同僚が流出させたように見せかけた文書を添えていた。調べに「同僚の信用を失墜させるためにやった」と容疑を認めているという。
道警は市教育委員会から相談を受けて捜査を開始。市教委の調査では、顧問を務めていたパソコン部の活動費を私的に使ったことなども確認されたが、道警は悪質性の高い事案に絞り込んで立件した。市教委は23年6月、元教諭を懲戒免職にした。