メンズ地下アイドル活動拠点に一斉立ち入り 都条例に基づき 警視庁

大手芸能事務所に所属していない「メンズ地下アイドル(メン地下)」がライブ会場でファンの少女にわいせつな言動をしたとされる事件を巡り、警視庁少年育成課は30日、東京都青少年健全育成条例に基づき、東京都新宿区内のライブハウス5店舗に一斉立ち入りした。立ち入り時にメン地下がライブをしていた店舗もあったが、法令違反は確認されなかったという。
少年育成課によると、5店舗は、事件に関わったとされるメン地下の活動拠点となっていた。立ち入りは区保健所と合同で実施した。警視庁の捜査員らは立ち入りの際、午後11時以降の未成年の入店を禁止することや、出演者に卑わいな言動をさせないなど法令順守を店側へ要請した。
メン地下は、主に小規模なライブやイベントで活動し、ファンとの距離の近さを売りにする一方、若いファンらがグッズ購入など「推し活」に高額な費用をつぎ込むことが問題となっている。
少年育成課は1月、ファンの少女にメン地下のメンバーと抱き合わせたり、淫らなポーズを取らせてインスタントカメラ「チェキ」で撮影したりするなどしたとして、所属先の「NAプロモーション」(東京都新宿区)社長らを都迷惑防止条例違反(卑わいな言動)容疑で逮捕していた。【加藤昌平】

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