勾留中の19歳男性が死亡 糖尿病悪化も…適切な措置をとらず 警視庁警部ら5人を業務上過失致死の疑いで書類送検

去年警視庁・高島平警察署で勾留中の19歳の男性が持病を悪化させたにもかかわらず適切な措置をとらずに死亡させたとして、警視庁は2日、留置を担当していた57歳の警部ら警察官5人を業務上過失致死の疑いで書類送検しました。
警視庁によりますと2023年4月13日に警視庁・高島平署が大麻取締法違反の疑いで19歳の男性を逮捕しましたが、男性は翌日から持病の糖尿病で容体が悪化し、16日に死亡が確認されました。
当時、男性が血を吐くなど症状に緊急性が生じているにもかかわらず救急搬送を行うなどの適切な措置をとらなかったとして、警視庁は2日、男性の留置を担当していた57歳の警部ら5人を業務上過失致死の疑いで書類送検しました。調べに対しいずれも「当初の医師の所見をうのみにして軽度の糖尿病と認識していた」と話し容疑を認めているということです。
高島平署は逮捕した際に男性の持病を把握し、かかりつけの医師に症状の確認などを行っていましたが、医師からは「ただちに生命に危険はない」と説明を受け緊急性はないと判断していたということです。
警視庁は「亡くなられた男性とご遺族に深くお詫び申し上げます。厳粛に受け止め、組織として再発防止に取り組んで参ります」とコメントしています。

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