野党は“リスト”に猛反発 自民党が裏金事件で全議員にアンケート

国会では、きょうから予算委員会で本格的な論戦がスタートしました。自民党は派閥の裏金事件をめぐり全議員を対象にしたアンケート調査を行っていますが、国民からは厳しい目が向けられています。
立憲民主党 安住淳国対委員長「これが自民党の今の態度ですよ」
けさ、野党側は怒っていました。自民党の派閥の裏金事件をめぐり、野党側が審議の条件として求めていた、「裏金を受け取った議員のリスト」の中身が不十分だと反発したのです。
結局、予算委員会は冒頭から1時間ほど遅れてスタートしました。
裏金事件をめぐっては、自民党幹部が安倍派や二階派などの議員に対して、政治資金収支報告書の不記載に至った経緯や使い道などを聞き取っていますが、岸田総理は…。
岸田総理「今週中をめどに聞き取り作業を終え、その後、外部の第三者によるとりまとめを予定しております」
また、自民党はきょうから全国会議員を対象に、過去5年間で政治資金収支報告書に不記載がなかったか聞くアンケートを始めました。今週木曜日に回収すると書いてあり、岸田総理は「来週早々にもとりまとめる」としています。
自民党が裏金事件への対応に追われる中、JNNの世論調査で岸田内閣を支持できるという人は、政権発足後、過去最低を更新し、23.7%でした。
自民党の政治刷新本部による「中間とりまとめ」が、政治の信頼回復に「つながる」と思う人は26%にとどまりました。
また、政党から議員個人に支払われ、使い道を公開する必要がないことから、キックバックの隠れ蓑とも指摘される「政策活動費」について、▼「廃止すべき」が25%、▼使途を明らかにするため、「収支報告書への記載を義務化すべき」が68%でした。
立憲民主党 岡田克也幹事長「党の幹事長あるいは他の役職者を通じて、政策活動費が派閥に行っているって事はないですね。断言していただきたいんですが、どうですか」
岸田総理「党勢拡大・政策立案、あるいは調査研究のために、こうした政策活動費を使うと申し上げております。それ以上についてはこの法律に従って明らかにすべきものであると思っています」
立憲民主党 岡田克也幹事長「役職者を通じて派閥にお金が行って、その先は全く公開する必要がないと、これやっぱり立派な裏金じゃないですか」
自民党幹部「今は何をやっても無理だと思う。解散総選挙は相当困難だ」
予算委員会での野党の追及は始まったばかりです。

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