放火殺人事件被告が被害者の両親に「間接的にやったのはお前らやで」

兵庫県稲美町で令和3年11月、民家が全焼し小学生の兄弟が死亡した事件で、殺人と現住建造物等放火の罪に問われた兄弟の伯父で無職、松尾留与(とめよ)被告(53)の裁判員裁判が5日、神戸地裁姫路支部(佐藤洋幸裁判長)で開かれた。被告人質問が行われ、被告は兄弟の両親に対し「間接的にやったのはお前らやで」などと述べた。
この日は被害者参加制度に基づき、遺族側の代理人弁護士が両親に代わって質問した。被告は質問への回答で、両親に対し「もう少し精神的ダメージがあってもいいと思う」と主張。また、死刑になる可能性について「仕方ない。無期懲役だと両親も兄弟も納得しない」と述べた。
また、弁護人から兄弟の両親へ伝えたいことを問われた際には、「間接的にやったのはお前らやで」などと発言。「今の精神状態だとあいつら(両親)に謝ることはできない」と話した。一方、裁判長から兄弟へ言いたいことはあるか尋ねられると「ごめんなさい」と述べた。

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