架空のPCR検査事業を名目とした投資詐欺事件で、別の男性からも現金をだまし取ったなどとして、警視庁生活経済課は6日、詐欺の疑いで、医療関連会社「ICheck」(アイチェック)社長、金子賢一容疑者(44)と投資コンサルタント会社社長、入江正和容疑者(51)ら男4人を再逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、金子容疑者らは令和4年夏ごろ、新型コロナウイルスの無料検査事業を巡り、国の補助金により利益が出るなどと説明。アイチェックの実在しないPCR検査事業への投資名目で、東京都内の会社役員の男性から5千万円をだまし取った疑いが持たれている。
4人は同様の手口で男女3人から計6千万円を詐取したなどとして1月17日に逮捕されている。同課は4年春~秋ごろに135の個人や法人から約32億円を違法に集金していたとみて、余罪を調べている。
また、同課は6日、募った投資金を借り入れたなどと偽装したとして、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益の隠匿)容疑で、投資の勧誘役だった投資コンサルタント会社社長、曽我郁人(あやと)容疑者(29)=金融商品取引法違反容疑で逮捕=も再逮捕した。