北海道・道南の森町で2022年、ゴーカートが、コース外にいた観客に突っ込み、子ども3人が死傷した事故で、警察はイベント関係者の44歳の男と45歳の男を書類送検しました。
業務上過失致死傷の疑いで書類送検されたのは、函館市の会社員の男(44)と千歳市の会社役員の男(45)です。
44歳の男は主催会社の社員で、イベントを管理する立場でした。
また45歳の男は主催者からイベントのコース設計などの委託を受けた会社の役員で、コースを実質的に運営する立場でした。
この事故は2022年9月、森町内で開催されたカート試乗体験イベントで、当時11歳の女児が運転するカートがコース外に逸脱した際、コース外にいた2歳の男児を死亡させ、5歳の男児2人にけがを負わせたものです。
コースは全長およそ350メートルで、事故を起こしたカートが出せる最高速度は時速70キロ・排気量211CCで、カート自体に異常はありませんでした。
44歳の男は、コースの修正やレンタルカートのコース逸脱を防止する措置を怠った疑いがあり、45歳の男は死傷事故を未然に防ぐため、コース外周をバリアで囲うなどの装置を講じなかった疑いです。
警察は2人の認否を明らかにしていません。
当時2歳だった男児は脳挫傷で死亡、5歳の男児2人は顔面打撲などの軽傷です。