去年6月、陸上自衛隊の射撃場で、自衛隊員3人が死傷した発砲事件で、岐阜地検は28日、当時18歳の元自衛官候補生の男を起訴し、氏名を公表しました。
岐阜地検が28日、強盗殺人などの罪で起訴し、氏名を公表したのは、元自衛官候補生の渡辺直杜(わたなべ・なおと)被告(19)です。
起訴状などによりますと、渡辺被告は去年6月、岐阜市にある陸上自衛隊の日野基本射撃場で、弾薬を銃撃のため奪おうと考えて、自動小銃を発射し、隊員2人を殺害したなどの罪に問われています。
氏名を公表した理由について、岐阜地検は「更生などを考慮する一方で、事案の重大性や地域社会に与えた深刻な影響などの諸事情を考慮した」と説明しています。
渡辺被告は今後、成人と同様に裁判員裁判を受けることになります。
渡辺被告の父親は「本当に申し訳ない。なぜ息子が事件を起こしてしまったのか、ただ、その真相が知りたい」とコメントしました。