政治資金パーティー「在任中はやることはない」岸田総理が明言 政倫審・野田元総理の質問に対し

国会では、自民党の派閥の裏金事件を受けた政治倫理審査会が開かれ、岸田総理が出席しました。岸田総理は「総理在任中は政治資金パーティーを行わない」などと明言しましたが、実態解明につながる新しい事実はほとんど出てきませんでした。
記者「午後2時前です。岸田総理が今、国会に入ってきました。引き締まった表情で今、国会に入ってきました」
午後2時すぎから始まった衆議院の政治倫理審査会。史上初めて現職の総理が出席するとあって、委員会室は取材陣や国会議員らで埋め尽くされました。
岸田総理「自民党総裁として、心からお詫び申し上げます。今、自浄作用が求められている自民党が、抜本的な出直しをしていかなければなりません」
冒頭、このように弁明した岸田総理。野党側からは厳しい質問が飛びました。
立憲民主党 野田佳彦元総理「内閣総理大臣が出席をしてるということ自体に強烈な違和感、強烈な違和感を覚えます。悲しい気持ちであります。結局、後手に回って、的外れな対応をしなければいけない事態になったというのは、総理の指導力の問題だと思いますよ」
岸田総理「政倫審に出席を指示するとか、命令する、そういったものではないということ。これは、私自身、一貫して申し上げているところであります」
傍聴に入れなかった議員が中継を見つめるなか、野田氏は、岸田総理が総理就任後も政治資金パーティーを繰り返し開いていることを追及しました。
立憲民主党 野田佳彦元総理「やっぱりやめなきゃいけないことだと思いますよ、この慣習を。内閣総理大臣としては政治資金パーティーはやらないと、明言できないんですか」岸田総理「内閣総理大臣としてパーティーを開催すること、これは今は考えておりません」立憲民主党 野田佳彦元総理「今は考えていないと、ほとぼりが冷めたらやるってことじゃないですか。やらないと言ってください、在任中は」岸田総理「はい。結果的に在任中はやることはないと考えております」
また、岸田総理はいわゆる連座制について「悪質な場面においては、会計責任者のみならず、政治家本人も責任を負う法改正を行うことが重要だ」と導入に前向きな考えを示しました。
自民党二階派 武田良太元総務大臣「公開であろうとなかろうと、私はそうした細かい条件をつけたことは一切ない」
岸田総理に続き、審査に臨んだのは、二階派の事務総長を務めた武田元総務大臣。公開での審査会開催に反対したことはないと強調したうえで、自身と二階会長は派閥のパーティーの会計処理に関与したことはないと訴えました。
自民党 中谷真一衆院議員「本当に二階会長、武田代議士・事務総長は、この派閥の会計処理には携わっていなかったのか」自民党二階派 武田良太元総務大臣「全く携わっておりません」
政倫審初日は、裏金事件の実態解明につながる新たな事実はほとんど出てきませんでした。

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