《神谷宗幣代表の元公設秘書の自死に揺れる参政党》22年参院選に出馬・武田邦彦氏(80)が明かした“党を追われた理由”「僕が党員じゃないとか、認知症だとか…」

〈 〈どんな暴言吐いても…〉参政党代表・神谷宗幣参議院議員(46)元公設秘書が急死のウラに“パワハラ的言動” 神谷氏本人は「責任は感じている」 〉から続く
昨年末に神谷宗幣代表(46)の元公設秘書の女性Aさんが自死していることが明らかになり、参政党に衝撃が走っている。
「週刊文春電子版」は 2月8日配信の記事 で、生前のAさんが〈今日、神谷さんに酷いことを言われて、もうほんとに嫌になってきました〉と知人にメッセージを送るなど神谷氏の言動に悩んでいた様子を詳報した。
記事の配信後、「週刊文春」の編集部には「Aさんの死の真相を解明してほしい」という多くの参政党関係者からの声が届いている。
地方議員らの“一斉離党”が起きていた
Aさんの急死に揺れる参政党だが、実は組織に“異変”が生じている。
2020年の結党後、2022年の参院選では神谷氏を国政に送り出し、2023年の統一地方選では100の議席を獲得するなど急速に勢力を拡大してきた参政党。ところが今、地方議員らの“一斉離党”が起きているのだ。確認しただけで、統一地方選後の離党議員は十数人。さらに結党当初のボードメンバーの多くも党を去っている。
一体、何が起きているのか。離党したメンバーたちに話を聞いた。
今回、「週刊文春」の取材に応じた一人が、2022年参院選には党の看板である“ゴレンジャー”として出馬し、神谷氏に次いで比例区の得票数が2位だった工学者で元中部大学特任教授の武田邦彦氏(80)だ。党アドバイザーという立場で活動していた。
武田氏が取材に答えたこと
武田氏は、昨年11月に党から「除籍処分」を受けている。武田氏は在籍時、党に対して“提言”をしていたという。その1つが「政党助成金」についてだった。
武田氏本人が語る。
「政治資金規正法には『民主的な団体にしか出さない』と書いてある。神谷さんは自ら『独裁主義だ』なんて言っていたし、(参政党は)現実的に全然、民主主義じゃなかった。だから、『助成金を貰う以上はちゃんと民主的に運営してくれ』と言った」
神谷氏をはじめとした参政党メンバーは「その時は黙って何も言わない」(同前)という。しかし、全く違うところから“攻撃”されたという。
「僕が党員じゃないとか、認知症だとか。全国の支部に『武田先生は認知症になったので辞めてもらう』という話が伝わっていました」(同前)
そして昨年11月、武田氏は「事実と異なる情報を発信した」などとして、党を追われたのだった。
「週刊文春」はさらに離党した議員たちへの取材を進めた。すると、参政党が抱える問題が浮き彫りになってきた。
「 週刊文春電子版 」では、武田氏へのインタビューのほか、複数の離党議員への取材内容を配信している。神谷氏の元公設秘書Aさんが生前に辛そうにしていた様子、議員たちを「排除」していく方法、不可思議な党費、離党する時に書かされる誓約書の存在などについても詳しく報じている。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 電子版オリジナル)

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