兵庫県西宮市桜町で2日午後、3人が住んでいた住宅から出火し、見つかった女性1人が死亡した火災は、一軒家が立ち並ぶ閑静な住宅街の一角で起きた。出火元の民家からは激しい炎が上がり、辺りには煙が立ち込めて火の粉が飛散。白昼の惨事に住民らは驚きや不安を口にした。
出火元の隣に住む男性(64)は犬の散歩に出かけていたところ、民家の窓から火が出ているのを目撃し、帰宅。しばらく火災の様子を見ていると、警察官から逃げる準備をするように言われたという。
男性は「近くでこんな火事があると怖い。延焼したら危ないと感じた」とこわばった表情。男性によると、出火元には高齢の夫婦とその娘が住んでいたが、最近はあまり外出している姿がみられなかったという。
別の近所の男性(42)は焦げ臭いにおいに気付き、外を見たら煙と炎が上がっていたという。「小さい子供が3人いるので気をつけないと」と話していた。
近所の女子大学生(22)は帰宅途中にニュースで火事を知った。「家の近くで驚いた。帰宅したときには煙しか見えなくなっていた。まだ状況が整理できてない」と声を震わせた。