福島県郡山市の東北新幹線の郡山駅で今月6日、「つばさ121号」が停車位置を約500メートルオーバーランした問題で、JR東日本は19日、ブレーキをかけ始めてから約7キロにわたって、車輪が回転しながら滑っていく「滑走」が断続的に起きていたと発表した。滑走の原因はわかっておらず、JR東は専門機関と協力して調査を進める。
JR東によると、停止位置の約6・5キロ手前で自動列車制御装置(ATC)が作動したが十分に減速せず、運転士が手動で非常ブレーキをかけた。ホーム約250メートル手前の線路を切り替えるポイントでは制限速度(時速80キロ)を大幅に上回る約145キロで通過したという。ポイントを通る際の衝撃で、乗客1人が 頸椎 ねんざなどのけがを負った。
つばさに別の車体を連結させ、ブレーキ効果を高めるなどの緊急対策を取る。