18日午前、北海道江別市の公園の駐車場の車内で、女性2人が焼死し、近くで倒れていた25歳の女が殺人容疑で逮捕された事件…警察は25日午前、女の自宅の家宅捜索に入りました。
18日午前、江別市の野幌森林公園の駐車場で、全焼した乗用車の後部座席から女性2人の遺体が見つかり、警察は4日後の22日午後、車内に何らかの火を燃え移らせ、2人を殺害し疑いで、近くで倒れていた寿都町の会社員、井上沙織容疑者25歳を逮捕しました。
警察によりますと、女性2人は井上容疑者の家族ではないとみられ、遺体に目立つ刺し傷などはなく、死因は焼死でした。
全焼した乗用車は、ふだん、井上容疑者が使っていたもので、井上容疑者は15日金曜日、休暇を取得して仕事を休み、土日を合わせた3連休後の18日月曜日、事件が発生していました。
これまでの取り調べに対し、井上容疑者は殺人容疑について「事実は、まったく違います。3人で練炭自殺することを計画していました」と否認する一方で「SNSをきっかけに2人と知り合った。火のついた物を車内に持ちこんだ」という旨の供述をしているということです。
警察は25日午前、容疑の裏づけに向けて、寿都町の井上容疑者の自宅の家宅捜索に入りました。
警察は女性の2人の身元の確認をすすめるとともに、3人の関係、事件前の足取りなどについて調べをすすめています。
井上容疑者が2年半ほど前から勤務していたという職場の同僚は「仕事は現場の管理。金髪で、顔を合わせれば会話する。暗い感じはなかったが、3月いっぱいで辞めたいと…仕事が合わなかったのかなと思っていた」などと話しています。
また、友人は「優しくて、楽しい子。お互いの趣味であるメイクやコスメの話をしながら酒を飲んだ」。別の知人も「なぜ、この子が…」と一様に驚きの表情を見せています。