小林製薬〝紅麹ショック〟拡大 海外にも顧客で大量賠償請求を心配する声

〝紅麹ショック〟がさらなる広がりを見せている。小林製薬(大阪市)が製造販売したサプリメント「紅麹コレステヘルプ」をめぐる健康被害問題で、厚生労働省は27日、2人目の死亡事例が報告されたと明らかにした。
亡くなった2人は同サプリを摂取。またサプリ摂取後に入院したのは106人に上り、大阪市は食品衛生法に基づき、自主回収対象3商品の回収命令を出し、回収後に廃棄命令を出す方針。同社は被害の拡大を受けて、4月1日に大阪市内のホテルで予定していた入社式を中止することを決めた。
原因はまだ分かっておらず、特定を急いでいる。そうした中、大手スーパーのイオン、シャンソン化粧品が同社の紅こうじを使用した商品の自主回収を行った。
キャスターの辛坊治郎氏はニッポン放送の「辛抱治郎ズーム そこまで言うか!」に出演し「問題なのは小林製薬が作る原料を元にして2次商品みたいなものがたくさん出てて。全部が追跡できてるワケじゃないというのがものすごく不安な話」と指摘した。
また今回問題となっているのが最初の症例報告から同社が行政に報告するまで2か月が経過するなどの対応の遅れだ。紅こうじショックで同社の株は大幅下落。「小林製薬は20期以上連続で配当金を増配する優良株として人気があります。しかし2月に入ってなぜか株価が急落しています。1月に症例報告があったので情報が周辺に漏れていた可能性が考えられます」(経済ジャーナリスト)
今後、同社が対応することになるのが損害賠償だ。被害者はもちろん、取引先への対応を求められることになる。また同社の製品は海外でも人気。そのためSNS上には「小林製薬の紅こうじは台湾や中国にも輸出していた。これはヤバいことになりそう。サプリ飲んでもない中国人が大勢損害賠償してくるぞ!」といった声も。影響は広がりを見せそうだ。

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