和歌山の工場前で小林製薬広報部長「全面的に協力する」 厚労省と和歌山県が立ち入り調査

小林製薬が製造・販売した「紅麹(べにこうじ)」のサプリメントの健康被害問題で、厚生労働省と和歌山県は31日、食品衛生法に基づき、同県紀の川市の子会社の工場の立ち入り検査を始めた。小林製薬の富山有子広報・IR部長が工場前で報道陣の取材に応じ、「全面的に協力し、誠実に対応してまいりたいと存じます」と話した。
富山部長は険しい表情を浮かべ、立ち入り検査の内容については「調査を受けている立場上お話できることはございません」。今回の事態については「非常に申し訳ない思いとご迷惑をおかけしているという気持ちでいっぱいでございます」と述べた。
立ち入り検査は午前9時4分ごろ、和歌山県紀の川市にある子会社、梅丹本舗の工場に和歌山県の公用車2台が入っていった。県によると乗っていたのは担当者6人。同29分ごろには厚労省の担当者11人が歩いて入った。
厚労省と小林製薬は29日、健康被害のあった製品を分析した結果、「想定しない物質」として青カビ由来の天然化合物「プベルル酸」を検出したと明らかにした。大阪工場で昨年4~10月に製造された原料に含まれていたといい、厚労省は大阪市とともに30日、同社の大阪工場(同市淀川区)を立ち入り検査。この工場は昨年12月に閉鎖され、和歌山県の工場に製造設備が移転していた。
サプリ摂取との関連が疑われる死者が5人に上るなど被害が拡大しており、製造工程や衛生管理態勢などを確認する。

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