北海道釧路市の中学校で、いじめを受けた女子生徒が不登校になって市外に転校、去年10月、いじめ防止対策推進法に基づく重大事態に認定されていたことがわかりました。女子生徒の保護者は「自殺未遂もあった」と訴えています。
釧路市教育委員会によりますと、女子生徒は同じ部活動の生徒からいじめを受け、おととし12月から不登校になり、その後、市外に転校を余儀なくされました。
市教委は去年2月、保護者からいじめの訴えを受けて調査をすすめ、女子生徒の転校後の10月、重大事態に認定し、弁護士らによる第三者委員会に調査を引き継ぎました。
具体的には、少なくても同じ部活の生徒が「チクるヤツ、キモイ」と言って、周りが笑った行為、さらに女子生徒の癖をバカにした行為について、市教委がいじめと認定しました。
一方、女子生徒の保護者は取材に対し「学校側の不適切な対応により、娘が学校や自宅で自殺未遂を起こしたが、正しい調査がされていない」と訴えていますが、市教委は「最終報告がまとまれば公表し、適切な対応を取りたい」と話しています。
「いじめを受けている」「死にたい」「生きることに疲れた」などの時、国は下記の電話などに相談するよう呼びかけています。
■チャイルドライン 0120‐99‐7777 ■子どものSOS相談窓口 0120‐0‐78310 ■子どもの人権110番 0120‐007‐110
■いのちの電話 0120‐783‐556 ■#いのちSOS 0120‐061‐338 ■よりそいホットライン 0120‐279‐338