栃木県那須町の山間部で、2人の焼けた遺体が見つかった事件。死亡した男性は東京・上野で十数店の飲食店を経営していましたが、知人らが取材に応じ、「トラブルも多かった」などと話しました。死亡した2人に一体なにが。
ほほ笑んだ様子で写真に写る男性。おととい、遺体で見つかった飲食店経営の宝島龍太郎さん(55)です。
この事件は、栃木県那須町の河川敷で宝島さんと40代から60代くらいの女性の遺体が焼けた状態で見つかったものです。
記者「こちらの木をよく見ると、燃えたような跡があります」
捜査関係者によりますと、現場からは油の成分が検出されているということです。ただ、死因は焼かれたことではなく、首を圧迫されたことによる窒息死でした。
さらに、遺体が見つかった時間帯、現場周辺の防犯カメラには不審な黒い車が写っていたことも分かりました。
山奥で見つかった2人。そのうち宝島さんの本籍は遺体発見現場から150キロほど離れた東京・台東区にあります。
記者「死亡した宝島さんは上野周辺で飲食店を十数店舗経営していました」
宝島さんは都内で複数の会社を経営。経営しているとされる上野の飲食店を訪ねると…
「本日お休みします」
休業の貼り紙が。宝島さんは3年ほど前から上野の商店街に次々と飲食店を出店したといいます。知人の一人は…
宝島さんの知人「(宝島さんの)お店では外国人を雇い入れてアルバイトで店を運営していて、宝島さん自身は夜に夫婦で各店舗をみて回る、そういう活動をしていた。(Q.十数店舗すべて回る)そうです。近所なので」
ただ、この男性によると、宝島さんはほかの店とのトラブルも多かったといいます。
宝島さんの知人「コロナで空き店舗ができたところにどんどん入ってきて、強引に急速に店舗を展開すると同時に強引な商売をする人。トラブルを持ち込む」
また、きのう、都内の警察署に出頭してきた20代の男性も、こんな趣旨の話をしたということです。
出頭した男性「飲食店をめぐって、宝島さんはトラブルがあった」
警察は他にも複数の人から任意で事情を聴いていて、宝島さんらが死亡したいきさつを慎重に調べています。